初心者におすすめ！タッチが本物に近いエントリークラスの電子ピアノ【2022】

電子ピアノを選ぶには何を気をつけたらいいの？

「ヘッドホンが使えるので夜に弾いても近所迷惑にならない」、「調律がいらない」、「本格的なピアノに比べて価格が安い」、「分解できるので搬入・搬出が楽」などの理由から、多くの家庭で電子ピアノが選ばれています。ここでは、これからピアノを始めようと考えている方、昔ピアノを習っていて久しぶりに購入を検討されている方におすすめの電子ピアノ（予算15万〜20万）を紹介していきます。

なぜ予算15万〜20万で限定するのかというと、この価格帯がレッスンモデルのエントリークラスだからです。生のピアノと比較するのは酷ですが、このクラスから、鍵盤のタッチが生のピアノに近い製品が登場してきます。そのため、将来的にアップライトピアノやグランドピアノへのステップアップを考えている方、昔アコースティックピアノでレッスンを受けていたという方であれば、少なくともこの価格帯のものをおすすめします。

なぜ鍵盤のタッチが重要なのか

電子ピアノを選ぶ上で重要なポイントはいくつかありますが、中でも重視したいのが鍵盤のタッチです。ピアノは誰がたたいても同じ音がすると思われがちですが、指先の微妙な力の入れ具合により音が繊細に変化します。この指先の繊細なタッチを養うためには、幼い頃から本物または本物に近い環境で指先の感覚を養う必要があります。極論を言うと、本物を知らずにキーボードのような軽いタッチの鍵盤で練習を重ねすぎると、生のピアノを弾いたときに味のない演奏しかできなくなってしまうのです。

ヤマハ CLP-745

CLP-745は、ヤマハの電子ピアノ「クラビノーバ」のエントリーモデルです。このCLP-745シリーズより上位のモデルに木鍵が採用されてます。ヤマハのピアノらしく低音から高音まで明るくはっきりと迫力のある音色が特徴です。スピーカーの性能により、人によっては若干、中音部がこもって聞こえるかもしれません。グランドピアノ「CFX」、ベーゼンドルファー「インペリアル」の音をボタンひとつで再現することができ、気分に応じて二台のグランドピアノの音色を弾き分けることができます。ヤマハのピアノに親しまれてきた方はもちろん、ヤマハの音楽教室でピアノを習い始めようというお子さんにも最適な一台です。上位機種との主な違いは鍵盤やペダルの質、スピーカーの数ですが、とりあえずこれさえあればレッスンモデルとしては大丈夫といえる１台です。
余談ですが島村楽器には限定モデルとして、SCLP7450という品番で同じスペックのものがあります。

カワイ CA49

CA48は河合楽器の電子ピアノで、レッスンクラスのエントリーモデルです。このCA49より上位のモデルに木鍵が使用されています。指に吸い付くような鍵盤のレスポンス、生ピアノのように鍵盤が戻ってくる感覚は他社と比べて１枚も２枚も上な印象です。生ピアノに近いがゆえに人によっては鍵盤が重いと感じるかもしれません。ヤマハの音と比べて派手さはありませんが、シックな音色や重量感のある音を好む方におすすめの機種です。CA49にはカワイ製の２種類のグランドピアノの音（ 最高峰のフルコンサートグランドピアノSK-EX、フルコンサートグランドピアノEX ）が内蔵されており、気分に応じて二台のグランドピアノの音色を弾き分けることができます。上位機種との主な違いは鍵盤の長さや機能の種類、スピーカーの数ですが、とりあえずこれさえあればレッスンモデルとしては大丈夫といえる１台です。

ローランド DP603

DP603はローランドの電子ピアノで、木鍵のエントリーモデルです。ローランドはもともとシンセサイザーやエフェクターの老舗なだけあって電子回路に力を入れており、音には立体感があります。発音もしっかりしており、今回紹介するメーカーの中では最も音の粒が表現できている印象です。逆の見方をすると誰が弾いてもいい音が鳴るという危険性はありますが、とにかくいい音で弾きたいという方にはおすすめです。シンセサイザーやキーボードを弾き慣れている方、youtubeで演奏される方にもおすすめです。また、音色の多さも特徴で、ピアノにふれるときに楽しみの幅が広がる点も良いですね。コンサートホールや教会で弾いているときの音も再現でき、発表会やコンクール前にこういった機能を使って練習をすることで、本番のイメージトレーニングをすることができると思います。しかし生ピアノの老舗であるヤマハやカワイに比べると鍵盤のタッチは軽いので、アコースティックピアノの練習用にと考えているのであれば、若干方向性が異なるかなと思います。

まとめ