【2020】高音質なワイヤレスイヤホンを買うときはここを気にしろ!bluetooth編

オーディオ

ワイヤレスイヤホンの音質に欠かせないもの

 スマホをワイヤレスのイヤホンにつないで音楽を聴くことが当たり前の時代となりました。このときに欠かせないのがbluetoothという技術です。bluetothはインターネット回線に比べて弱いため、大容量の音楽をそのまま転送することができません。そのため音楽データは、スマホからイヤホンに転送される際に圧縮されます。圧縮された音楽はイヤホンで解凍され私達の耳に聴こえるという仕組みとなっています。

“Cunest CN-700T Wireless Earphones” by TheBetterDay is licensed under CC BY-ND 2.0 

 ここで知っておきたいのが、音楽をどのように圧縮しているのかを表すコーデックという指標です。コーデックには複数の規格があり、理論上はその規格によって音質の良し悪しが変わってきます。代表的なものが下記になります。

コーデック音質遅延
SBC(SubBand Codec)
AAA(Advanced Audio Coding)
Apt-X
Apt-HD
LDAC(◎)(◎)

1:SBC

 bluetoothの標準規格。bluetoothが搭載された製品は必ず対応しています。コーデックについての記載がない場合はSBC対応の製品だと考えていいでしょう。高音域を消して音を圧縮するため、原音に比べて音質が損なわれます。また圧縮した音を送信するときに、タイムラグが発生するため音の遅延も生じます(理論上は0.2秒ほどの遅延)。このため、ゲームや動画のためのイヤホンを探している人にはお勧めしません。加えて何も音を流していないときにはホワイトノイズが発生する点もデメリットです。

2:AAA

 iphoneやipad、Android8.0以降で利用されている規格です。圧縮率はSBCと同じですが、高音域を消さずに圧縮しておりSBCに比べて高音質で音楽を聴くことができます。また、送信時のタイムラグもSBCに比べて少なくなっています。手持ちのデバイスがiosの場合、現状AAA対応のものを選ぶとよいでしょう。

3:Apt-X

 主にAndroidで利用されている規格です。SBCの欠点である低音質と音の遅延を改善する新たなコーデックとして登場しました。SBCよりすぐれているはもちろん、AAAと比較しても、音質、遅延ともに勝っています。特に音の遅延については優秀でタイムラグはほぼ無く、ゲームや動画と合わせても違和感なく使えます。

4:Apt-HD

 Apt-HDはApt-Xの上位規格です。Apt-Xと同じくタイムラグはほぼ無く、ハイレゾ音源に対応しています。

5:LDAC

 LDACはsonyが開発したコーデック技術です。Apt-HDと同じくタイムラグがほぼ無く、ハイレゾ音源に対応しています。しかし、LDACが採用されているデバイスが少ない点がデメリットです。

まとめ:手持ちのデバイスがどのコーデックに対応しているのか

 Apt-HDやLDACに対応したイヤホンを選んだとしても、手元のデバイスがそのコーデックに対応していなければ意味がありません。例えば手持ちのデバイスがexperiaならLDAC対応のイヤホンを、sony製品ではないAndroid端末ならApt-HDやApt-X対応のものを、iphoneであればAAA対応のものを選ぶといいでしょう。